下位の働きが侮れない―島内が3号2ラン、文字通り「打線」になる楽天の攻撃
先制弾で4連勝に貢献、梨田監督も「打ってくれると点になる」
楽天・島内宏明外野手が26日のロッテ戦で今季第3号の先制2ランを放ち、11-7での勝利に貢献。楽天は4連勝で貯金11とした。
2回、1死から銀次が右前安打で出塁。「(ロッテ先発のスタンリッジは)去年の相性が悪い相手。(次の)藤田さんにつなごうと思った」と島内。自らの結果を求めず、後続へつなぐことを優先した。
「ゾーンだけ決めて打ちました」と、カウント2-1からの4球目のスライダーにバットを振り抜くと、打球はライトスタンドへ。力投の則本に先制2ランをプレゼントし、「詰まったけど、いいスイングができたと思う」と納得した表情を見せた。
今季は下位での出場が多いが、「すごく打ちやすい」と話す。「あまり期待されていないのがいい。気楽にいけている」と、リラックスして打席に立てている。「(島内は)上向きになってきている。6、7番の選手が打ってくれると点になる」と梨田監督。3回には、ウィーラーの2ランの後、1死一塁で右安を放ち、チャンスを拡大。藤田の犠飛につなげ、島内自身は相手失策でホームを踏んだ。勝負どころでつながる、文字通り「打線」になっている楽天の攻撃。下位の働きはあなどれない。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi