早実が35年ぶり秋春都大会連覇 延長12回に18-17で劇的サヨナラ勝利
早実・野村が通算27&28号、清宮は2打席連発で通算83&84号
高校野球で4時間を超える死闘が繰り広げられた。27日に行われた春季高校野球・東京大会の決勝戦、早実が延長12回の末、18-17で日大三にサヨナラ勝利。史上初のナイター決勝戦で、荒木大輔を要した1982年以来となる35年ぶり秋春都大会連覇を果たした。
試合は序盤から乱打戦となった。まずは初回に日大三が4点を先制すると、早実は1回裏に野村の通算27号2ランで2点、3回にも2点を返し、同点に追いつく。さらに、5回に野村が通算28号2ランを打って勝ち越すが、今度は7回に日大三が3点を挙げて再逆転。ここから取って取られての応酬となる。
注目の清宮は、1点リードの8回に通算83号となる右越え2ランで点差を広げたが、9回に日大三が一挙7点を挙げる猛攻。その裏、早実が3点を追う場面で第6打席を迎えた清宮は、無死一、三塁の場面で左中間に飛び込む通算84号3ランを放ち、試合を振り出しに戻した。
17-17というスコアのまま、試合は延長戦へ突入。10回、11回と両軍無得点のまま終えたが、試合時間が4時間を過ぎた延長12回裏、早実は四球と2本の内野安打で無死満塁の絶好機を作る。すると、1死後に1番・野田がセンター前に打球を弾き返し、劇的なサヨナラ勝利。早実は共に今春の選抜に出場した日大三を下し、35年ぶり秋春都大会連覇を飾った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count