ソフトB 延長での追い上げ届かず 工藤監督「2点返したのは良かった」

連投のサファテを投入できず「今日は使わないと決めていた」

 27日、ソフトバンクは延長戦の末、日本ハムに4-5で競り負け、このカードを2勝1敗で終えた。8回に柳田悠岐の同点弾で追いつくも、10回に中田翔に3ランを浴び、その裏に1点差まで追いすがったが3連勝はならなかった。

 簡単には終わらない。そんな意地は見せた試合だった。7回に2点を先制されると8回に柳田の2ランで追いついた。延長10回に森唯斗が中田翔に3ランを許しても、その裏には代打の本多雄一の内野安打と同じく代打の上林誠知の二塁打で1点、さらに今宮健太の内野安打で1点を奪い、日本ハムを苦しめた。

 試合後の工藤公康監督は「加藤君が良かった。なかなかきっかけを作れなかった」と7回まで無得点に抑えられた相手先発・加藤貴之を称えた。それでも必死に前を向くように、粘りを見せた打線について語った。

「点を取られた後もいい粘りが出た。これをまた明日につなげられるように。10回にも本多君がいい走りで内野安打にしたし、上林君も初球からしっかり振っていけたのはいいことだと思う。2点返して、ゼロで終わらなかったのも良かった」

 守護神・サファテが前日まで2連投していたことで、9回、10回と森を回またぎで使わざるをえなかった。工藤監督も「今日は最初から使わないと決めていた」と、6連戦の頭で3連投させるつもりがなかったことを明言した。

 28日からはここまで0勝2敗で、今も絶好調のオリックスが相手。川崎宗則が1軍に合流することで、チームに新たないい流れが生まれることを期待したい。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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