日ハム救った加藤の快投 自己最多115球で7回無失点「チームが勝って…」
栗山監督も絶賛「素晴らしかったね」
打の救世主が中田なら、投の救世主は加藤だった。日本ハムの加藤貴之投手が27日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で7回無失点の好投。白星はつかなかったものの、チームは延長戦の末に勝利し、連敗を10で止めた。
「勝つことが大事なので。チームが勝って良かったです」
左腕が勝利への流れを呼び込んだ。初回1死一塁で柳田を遊ゴロ併殺打に打ち取ると、ソフトバンク打線から凡打の山を築いた。「真っすぐが良かった。野手が守ってくれましたし、いいプレーもあった」と、7回まで散発の4安打。味方打線の援護がない中で、バンデンハークとの投手戦を展開。三塁を踏ませぬ好投だった。
7回にようやく援護をもらったものの、宮西が同点とされ、自身の白星は消えたが、接戦の末にチームが勝利したことが何よりだった。
栗山英樹監督も「素晴らしかったね。7回、100球越えた後のピッチングは加藤にとっても大事なこと。良かったと思う」と賛辞を送る投球。自己最多の115球を投じる熱投で、チームに11試合ぶりの白星をもたらした。
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani