松井、田中も例に登場 MLB右腕が負傷を謝罪も、米では「謝る必要ない」!?

「バックホルツは誰に対しても謝る必要はない」

 新チームでの早期離脱に責任を感じたのか、バックホルツは「謝るべき人にはほぼ全員に謝った。もちろん、こんな形にはしたくなかったから」と、マット・クレンティックGMをはじめ首脳陣やチームメイトに負傷離脱することを謝ったそうだ。

 だが、これに対して「NBCスポーツ」のビル・ベアー記者は「スポーツ界には一般的に労働者を軽視する文化があることを示唆している」と指摘。「仕事をしている最中に負った怪我について謝らなければならない気持ちにさせる」風潮を嘆き、「バックホルツは誰に対しても謝る必要はない」と主張している。

 その中で、これまでチームメイトに負傷離脱を謝罪した例として、2006年に試合中に左手首を骨折した松井秀喜氏(当時ヤンキース)、2014年のシーズン途中に右肘靱帯の負傷で離脱したヤンキース田中将大投手らを挙げている。松井氏の時も田中の時も「アメリカ人選手はなかなかしないことだ」と、チームメイトに対する“謝罪”に称賛の声が多く聞こえていた。

 謝るべきか、謝らざるべきか。しばらく議論は続きそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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