前田健太、今季最長7回101球で2失点の快投に雄叫び 2勝目の権利持ち降板
7回を投げきったのは昨年7月以来、今季は開幕4試合で防御率8.05と苦戦も…
ドジャースの前田健太投手は28日(日本時間29日)、本拠地でのフィリーズ戦に先発し、今季最長の7回を投げて5安打2失点8奪三振と好投した。2点を先制されたが、その後は走者を出しても要所で三振を奪うなど追加点を許さず。打線が着実に得点を奪い、逆転した。前田は3点のリードを守り、今季2勝目の権利を持って降板した。
ここまで4試合で防御率8.05と苦しんできた前田。初回は3者凡退。2回もソーンダース、アルテールをいずれも直球で連続空振り三振に仕留めるなど3者凡退と好スタートを切った。
しかし、3回につかまってしまう。四球とヒットで2死一、三塁とされると、ガルビスにはライト線へのヒットを浴びる。ヘルナンデスが打球処理にもたつく間に2者が生還。先制を許した。
その裏、ドジャースは相手の暴投で1点を返す。前田は4回、1死からソーンダースにヒットを浴び、パスボールで二塁へと進めてしまう。しかし、アルテールをフルカウントからスライダーで見逃し三振に仕留めると、ジョセフは直球で3球三振。2者連続見逃し三振でピンチを切り抜けた。
ドジャースはその裏にヘルナンデスの適時二塁打で同点とする。なおも2死二塁で前田は遊ゴロも、相手失策で一、三塁とチャンスが広がる。しかし、トールズはセーフティーバントで投ゴロに倒れ、勝ち越すことはできなかった。
5回、前田は1死からエイクホフにレフト前ヒットを許すも、ヘルナンデスはカットボールで左飛、ガルビスはスライダーで一ゴロと後続をしっかり断つ。すると、ドジャース打線はその裏、1死一、三塁の好機で女房役のグランダルが犠飛。ついに勝ち越した。さらに、ベリンジャーもヒットを放ったが、ゴンザレスが本塁で刺されて追加点はならなかった。
リードをもらった前田は6回、先頭ヘレーラをチェンジアップで空振り三振に仕留める。フランコは外角への直球で一ゴロ。そして、ソーンダースは外角低めへのスライダーで空振り三振に仕留め、4イニングぶりの3者凡退に抑えた。すると、打線が直後にターナーのタイムリツーベースで2点を追加。7回も続投した前田は、先頭アルテールのライナーに素早く反応。好プレーで投直に仕留めると、ジョセフは初球で一飛。ラップには二塁打を浴びたものの、最後はケリーを直球で空振り三振。前田は声をあげて感情を爆発させた。
前田はここで降板。ベンチではハイタッチで迎えられた。この日は101球を投げてストライクは65球。防御率6.58となった。100球以上を投げたのは、昨年9月5日のダイヤモンドバックス戦以来。7回を投げ切ったのは昨年7月10日のパドレス戦以来となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count