上原浩治の凱旋登板、地元メディアも懐かしむ「この男を見るのは楽しかった」
移籍後初の凱旋登板で好投、地元メディアも賛辞「昔ながらのコウジ」
カブスの上原浩治投手が29日(日本時間30日)、かつての本拠地であるフェンウェイ・パークで好投を見せた。敵地レッドソックス戦で2点リードの7回に登板。1回を無安打無失点に抑え、3ホールド目をマークした。移籍後初の凱旋登板となった右腕に、地元メディアからも「この男を見るのは楽しかった」、「昔ながらのコウジ」など懐かしむ声が上がった。
この日の出番は逆転に成功した直後の7回に回ってきた。6-4と2点リードの状況で2番手として登板。先頭の9番ヘルナンデスを一塁へのライナーに打ち取ると、1番ボガーツを左翼へのライナー、2番ベニンテンディを空振り三振に仕留めた。11球で3者凡退に打ち取り、1回無安打1奪三振無失点。これで4戦連続の零封で、チームの7-4の勝利に貢献した。
この日の登板では、ボストンで試合を中継した米メディア「NESN」の実況が「コウジ・ウエハラがマウンドに上がりました。過去4年間をレッドソックスで過ごし、もちろん、2013年では壮観なシーズンを送りました。この男を見るのは楽しかったです」と回想。解説を務めたジェリー・レミー氏も88マイル(約142キロ)のストレートで打者を打ち取る右腕に「昔ながらのコウジです」と話し、その投球術を称賛した。
また、上原が投げ終えた直後の様子に実況は「コウジがハイタッチを交わしています。彼が来た時、これをしたのを覚えていますか。ダグアウトにいるほとんどの選手は驚いていました」と懐かしんだ。
28日(同29日)の凱旋試合の3連戦初戦では出番がなかったが、試合中にはワールドシリーズを制覇した2013年の名場面とともに場内スクリーンに映し出され、古巣ファンからスタンディングオベーションも沸き起こっていた。レッドソックスでの4シーズンでブルペンを支え続けた右腕はカブスに移籍した後もボストンで変わらず愛されている様子だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count