カブス編成本部長がパールジャムとライブ競演 ラストは客席にダイブ!
2012年から始めたチャリティライブ、今回はボストンを舞台に2時間超
昨季カブスを108年ぶりの世界一に導いたエプスタイン編成本部長。レッドソックスGM時代の2004年には“バンビーノの呪い”を破り、今度はシカゴで“ヤギの呪い”を解いた敏腕首脳陣だが、実は趣味がギター演奏だということは、あまり知られていないかもしれない。趣味が高じて時折ライブも開くエプスタイン編成本部長が、30日未明(日本時間30日午後)に遠征先のボストンで、人気バンド「パール・ジャム」のフロントマン、エディ・ヴェダーとチャリティライブで競演し、最後は客席にダイブしたそうだ。MLB公式サイトが伝えている。
エプスタイン編成本部長は、大のカブス・ファンのヴェダーと共に2012年からシカゴでチャリティライブを始めたという。今年はカブスとレッドソックスがインターリーグで対戦。28日(同29日)から始まったボストン3連戦の期間を利用して、レッドソックスの運営するチャリティ団体も合わせ、ライブを開催したという。
ライブには著名なミュージシャンが多数参加したのに加え、元ヤンキース外野手で、ギタリストとしてアルバムも発売しているバーニー・ウィリアムズ氏も登場。2時間以上にわたるライブの合間には、人気コメディアンのウィル・フェレルやヴェダーらが出品したサイングッズがオークションに掛けられ、多額の寄付金を集めたという。
編成本部長は「目的はシンプル。レッドソックスとカブスを愛してやまない人々に、社会で最も大切な仕事に取り組んでいる非営利団体に寄付金を送れるようなことをしたかっただけ」と話し、ライブやオークションで集まった収益はすべて関係するチャリティ団体に寄付されるそうだ。
客席にはレッドソックスとカブスの選手やコーチ、チーム関係者の姿もあったという。記事によれば、大盛況だったライブの最後には、エプスタイン編成本部長が興奮のあまりにステージから客席へ飛び込み、それに続いてヴェダーもダイブを敢行したそうだ。
ライブでギター演奏をする編成本部長というだけでも日本ではあり得ないだろうが、ステージからダイブする球団首脳陣ともなれば、さすがのアメリカでも稀な存在かもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count