イチロー3000安打式典に王氏ビデオ出演「日本人として大いに誇りに思う」

サムソン球団社長「まったく別次元の感動が沸いたのだと思う」

 セレモニーでは、さらに「もう1つプレゼントがあります」と場内アナウンスが流れると、球場のセンターにある巨大スクリーンに、親交の深い868本塁打を誇る“世界の本塁打王”、王貞治氏が登場。「イチロー君、メジャーリーグでの3000安打おめでとう。日本人として、大いに誇りに思っています。好きな野球、もっともっとやって、1本でも多くヒットを打って下さい」と穏やかな表情で呼び掛けると、感極まった表情のイチローは帽子を取って深々と一礼した。

 記事によれば、王氏のメッセージに耳を傾けるイチローの横に立っていたサムソン社長は「今まで彼を見てきた中でも、最も感動的な瞬間だった。ミスター・オウが登場した時、まったく別次元の感動が沸いたのだと思う。彼の功績の重要性、いかに限られた選手しか成し遂げていなか、そしていかに彼が世界中で愛される存在なのか、実感したのではないだろうか」と話したという。

 セレモニーを終えてベンチに戻ったイチローは、元中日のチェン・ウェインや田澤純一らチームメイト1人1人とハグを交わし、その功績を称えられた。

 この日、スタメンから外れたイチローは6回1死走者なしの場面で代打出場したが、ストレートの四球で出塁。後続が倒れたため、生還することはなかった。現在はメジャー通算3034安打。歴代24位のロッド・カルー(3053本)まで「19」本となっている。50歳まで現役宣言をしているイチローは、これからも新たな歴史を刻み続ける。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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