ジーター氏のマーリンズ買収“頓挫”も? 米紙「合意の報道に苛立ってる」
米複数メディアが一斉に合意と報じるも…「可能性は低くなってる」
元ヤンキースのデレク・ジーター氏らが、イチロー外野手が所属するマーリンズの買収に合意したとの報道について、米メディアはここにきて「可能性が低くなっている」と伝えている。
米複数メディアは4月26日(日本時間25日)に、マーリンズのジェフリー・ローリア・オーナーと、ジーター氏や元フロリダ州知事ジェブ・ブッシュ氏らの投資家グループが球団売却で基本合意に達したと一斉に報道。地元紙「マイアミ・ヘラルド」は売却額が13億ドル(約1459億円)になるとの見通しを伝えていた。
しかし、「CBSスポーツ」電子版は1日(同2日)、「報道されていたデレク・ジーターのマーリンズ買収は次第に可能性が低くなっているように思える」との見出しで、現状について報じた。
ローリア・オーナーが球団の買い手を探していること、提示額が10億ドル(約1122億円)を超えていると噂されていることなどを伝えつつ、「ヤンキースを引退したレジェンド」のジーター氏が買収に興味を示し、入札を勝ち取ったとすでに報じられたことを紹介。だが、「恐らく、ジーターとブッシュはまだ、マーリンズを買収するための資金を持ち合わせていない」としている。同時に、「MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドは、複数の入札者がいると述べている」と言及している。
同メディアは、米紙「ニューヨーク・ポスト」の記事を引用。同紙は「関係者によると、13億ドルでの球団買収に大筋合意したという報道に彼らは苛立っているという。彼らはその報道について、正確ではないとしている。関係者によると、ブッシュとジーターは入札額も含め、球団が誤った情報を広めていると考えている」と指摘。2人がマーリンズへの“不信感”を募らせていると示唆しているだけでなく、「ブッシュとジーターは適正評価を行った後に、決断を下すだろうと、関係者は付け加えている。彼らは採算の合わない球団を買収したくはないのだ」ともしており、やはりまだ成立には至っていないようだ。
スーパースターの球団買収劇は幻に終わってしまうのか。今後の動きに大きな注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count