今季4戦目で初黒星の楽天辛島 「自分のミス」と悔やんだ球種のチョイス
2回に2者連続被弾で3失点、2回以外は無失点で「もったいなかった」
2日のオリックス戦(1-4)に先発し、7回3失点で今季初黒星を喫した楽天・辛島航投手。2者連続本塁打を浴び、「自分のミス」と反省した。
2回がすべてだった。5番・T-岡田にスライダーを捉えられ、8号ソロを右中間スタンドに叩き込まれた。4球目までにストライクを取れたのは3球目のスライダーのみ。それ以外の3球は直球、スライダーともに外角低めに外れた。
「インコースを使っていなかったので、流れのままで投げてしまった」と辛島。続く、6番・中島には2球続けてスライダーが外れてボールとなり、「ストライクを取りにいって打たれた」と直球をレフトスタンドに運ばれた。辛島は「自分のミス」と、選択すべきボールを間違っていたと反省した。
それでも、初回を3者凡退に抑え、3回から7回までに打たれたヒットは2本。それも、1本はファーストの前で跳ねてライトへ抜けたもの。もう1本は、ファースト後方にフラフラと上がり、二塁手の銀次が懸命に飛びついたが、あと一歩及ばずに落ちた。2回以外はしっかりと抑えただけに辛島は「もったいなかった」と唇をかんだ。
今季は3戦3勝だったが、4試合目で初黒星。相手投手が金子ということで、「先に点を取られ、追いかける形にしてしまった」と申し訳なさそうだった。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi