広島の4年目右腕・中村がプロ初登板初先発へ「緊張は楽しめる方だと思う」

2軍では5試合で防御率2.14の好結果、「今は自分のピッチングができている」

 広島の中村祐太が3日の中日戦でプロ初登板、初先発のマウンドを踏む。今季でプロ4年目の中村祐は、関東一高から2013年ドラフト5位で入団した本格派の右腕。昨春キャンプでは開幕1軍候補に名前が挙がり、シーズン中も1軍昇格、初先発の噂もあったが、登板なしのまま今季を迎えた。開幕ローテからジョンソン、床田が離脱したことなどから念願の初先発となった。

「緊張はすると思うが、それを楽しめる方だと思う」という中村祐は、「マウンドでは力が入ると思うが、そこに早く気がついて修正できれば。緊張感を楽しめるといい」と、初登板への意気込みを話した。

 今季はウエスタンリーグで5試合に登板して1勝1敗、防御率2.14の成績を残しているが、21イニングで24奪三振と、高い奪三振率を記録している。「ストレートも変化球も、投げる時に腕の振りが変わらないのが一番の武器」という中村祐だが、「1軍と2軍ではレベルが全然違うはず。失投は許されないはず」と初の大舞台を警戒した。それでも「1軍でどうかという自信はないが、今は自分のピッチングができている。その部分では自信はある」と胸を張った。

 中日打線の印象については、「バランスのいいチーム。足が使える選手が多いので、一発のある打者の前にランナーを出さないようにしたい」と話し、前日先発した同級生の鈴木翔太について「刺激になった」とライバル心もうかがわせた。

「ゴールデンウイークなので、家族も観戦に来る。家族には頑張れと言われた」という21歳の期待の右腕が、若手の台頭が著しい先発陣の一角に加われるか。注目のマウンドとなる。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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