田中将大、最後に不運な失点も7回途中4失点で4連勝 昨年から本拠地9連勝
17イニングぶり失点も完封から中4日で好投、打線はジャッジの2発など5本塁打で援護
ヤンキースの田中将大投手は2日(日本時間3日)、本拠地でのブルージェイズ戦に先発し、6回1/3を8安打4失点4奪三振無四球で今季4勝目(1敗)を挙げた。味方打線が一発攻勢で大量援護する中、5回に17イニングぶりの失点。しかし、前回登板では97球で完封勝利を達成した右腕は、中4日のマウンドで勝利投手の権利をもってマウンド降板。無四球は2試合連続となった。ヤンキースが11-5で勝利し、田中は開幕戦で黒星を喫した後は4連勝。本拠地では昨年6月24日のツインズ戦から9連勝となった。
田中は初回、先頭ピラーに初球をレフト線に運ばて二塁打を許すも、バティスタは中飛、マーティンは空振り三振。モラレスの打席でピラーがスタートすると、冷静に三塁に送球して3アウトとした。その裏、ヤンキースはホリデイのタイムリーで先制点を奪取。田中は2回、2死からピアースにセンター前に運ばれるも、ゴインズは捕ゴロで無失点に抑える。ヤンキース打線は直後の攻撃でヒックスとガードナーの2ランが飛び出し、5-0と大きくリードを広げた。
田中は3、4回と2イニング連続3者凡退。2イニングをわずか18球で片付けると、打線はさらに2点を追加して7点リードに。5回、田中はスモークを三ゴロに仕留めて8打者連続アウトとするも、ピアースには速球が真ん中付近に入り、レフトスタンドへのソロ。3試合ぶり被弾で、4月19日(同20日)のホワイトソックス戦で4回に1点を失って以来、17イニングぶりの失点となった。
その後、2アウトから連打でさらに1点を失うも、5点のリードを守って勝利投手の権利を手にした。6回は先頭・バティスタに左中間への二塁打を浴びたが、最後は2死からスモークを空振り三振。ピンチを切り抜けた。
ヤンキース打線はその裏にも1点を追加。田中は83球で7回も続投すると、負傷交代したロマインに代わってこの回から日系4世のヒガシオカとコンビを組んだが、先頭のピアースには2打席連続被弾となるソロを許す。1死からトラビスにヒットを浴びたところで降板。その後、救援陣は満塁からベタンセスが投げる時にボールを落とすボークで1点を追加され、不運な形で田中の失点は4となった。
それでも、ヤンキースは7回にジャッジがこの日2本目となるリーグトップの12号3ランで追加点。11-5で勝利し、田中に4勝目がついた。この日は91球を投げてストライクは62球。防御率4.46となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count