川崎が満弾5打点の上林を絶賛「ホークスはすごいモンスターを生み出した」
2試合で3本塁打10打点の21歳をベンチで鼓舞「イチローになれ!」
米カブスから6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則選手が、上林誠知外野手を大絶賛した。3日の西武戦(ヤフオクD)で逆転満塁弾を含む5打点と活躍し、この2日間で3本塁打10打点と大暴れしている21歳を「上林くんはすごかったね。ホークスはすごいモンスターを生み出しました」と独特の表現で賞賛した。
川崎が心酔するイチローに憧れる上林。上林が打席に入る際には「イチローになれ!」「ゾーンに入れ!」と声を掛けているといい「背番号がいい。背番号51よ。荒金久雄さん。イチローさんが好きみたいだからね」。上林が6回に体勢を崩されながら放った中前安打に対しても「あんなこと出来る選手はなかなかいない。鳥肌立ったね」と褒め称える言葉が次々に飛び出した。
「起きてこられたのが奇跡」というこの日も「1番・二塁」で先発出場した川崎。3回には、キッチリ中前安打を放った。それでも、「(日本の投手には)慣れないです。無理です。諦めています。それくらいアメリカと日本の投手は違う。慣れることは今年はないでしょう」という。川崎の昇格後、チームは4勝1敗と上り調子だが、本人は「生きているだけでしんどいです。みんなそうでしょう?」と“川崎節”はこの日も全開で、家路についていた。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani