DeNAドラ2水野、5回途中を5安打3失点デビュー 逆転許し初勝利ならず
初回は鋭いスライダーで坂本を見逃し三振に仕留めるも…
DeNAのドラフト2位ルーキー、水野滉也投手が3日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初先発し、1軍デビュー。4回2/3を投げ、5安打3四死球3失点だった。
カット気味に動くストレート、鋭いスライダー、シンカー系の落ちる球を武器に、1回は立岡、橋本到を打ち取ると、3番・坂本に対してカウント1-2から内角のボールゾーンから曲がるスライダーで、腰を引かせる見逃し三振に仕留め、最高の立ち上がりを見せた。
2回にロペスの先制弾で1点をもらったが、その裏だ。1死からマギー、亀井に連続安打を浴びて二、三塁。中井からは空振り三振を奪ったが、小林には前進守備の外野の前に落ちる中前へのタイムリーを浴び、一気に逆転された。
3回には先頭の立岡に右中間を破る三塁打を浴びると、続く橋本到に左前タイムリーを許した。初対戦で抑えた両選手に、2巡目でやられるなど、プロの厳しさを見せつけられた。
4回は3者凡退。5回には順調に2死まで奪ったが、橋本到に四球、坂本には抜けたスライダーで死球を与えたところで、93球で2番手・田中健と交代。白星デビューはならなかった。
オフの調整がやや遅れたこともあり、今季DeNAに入団した社会人、大学出身の新人では唯一、2軍で春季キャンプを迎えた。それでもイースタン・リーグで3試合に登板して1勝、防御率0.64という数字を残して得た1軍マウンド。初白星は掴めなかったが、大きな収穫を得たに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count