“失策”が「6-4-3」のトリプルプレーに!? MLBで「非常にややこしい」珍場面

オリオールズは17年前にも同じプレーでトリプルプレー、指揮官は野手のリカバリーを称賛

「J.J.ハーディはレフト手前に上がったフライを捕球することができなかった。しかし、二塁手のジョナサン・スコープに送球し、彼はセカンドでペドロイアをフォースアウトとする前に、モアランドをタッチアウトにした。そして一塁手のクリス・デービスに送球した(ブラッドリーは一塁まで走らなかった)」

 この日のプレーをこのように解説。そして「2000年9月1日以来初のトリプルプレー。そして、同じく遠征中に起こった。 2000年のトリプルプレー? あれも6-4-3のトリプルプレーだった。本質的には全く同様のプレーだ」と“偶然の一致”についても解説している。インディアンス戦で成立したという当時のプレーは、以下の通りだったという。

「オリオールズのメルビン・モーラ遊撃手はサンディー・アロマーJrが打ったフライを意図的に落とした。しかし、インフィールドフライは宣告されず、彼はジェリー・ヘアストンJr二塁手に送球。彼はウィル・コーデロをフォースアウトにするため、セカンドを踏み、トラビス・フライマンをタッチアウトにした。そして一塁に送球し、サンディー・アロマーJrをアウトにしている」

 確かに、17年前とほぼ同じ形でのトリプルプレーだったようだ。わずかな違いは、今回は遊撃のハーディが捕球しようとしながらあわや失策というプレーとなり、その結果として3つのアウトを奪えたことか。

 もっとも、記事によると、オリオールズのバック・ショーウォルター監督 は試合後に「ジョナサン(スコープ)は本当に抜け目がなかった。本当に抜け目のないプレーだったよ。誰も何が起きているのか理解していなかった。多くの人は直接三塁に投げるだろう。でも、J.Jは何が起こっているのかを理解していた」と振り返っており、ハーディのリカバリー、スコープの冷静な判断を称えている。

 しかし、オリオールズはそのまま2-5で敗れ、トリプルプレーを勝利につなげることはできなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY