西武、借金生活に 最近9試合で1勝7敗1分も、辻監督「敗れはしたけど…」
7失点KOの十亀には「球は悪くないけど、でも打たれだしたら…」
西武が痛恨の3タテを食らい、借金生活に突入した。4日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。先発の十亀が7失点KO。打線は6点をあげて追い上げたが、及ばず、辻発彦監督は「もう1つ投手が踏ん張れなかった。十亀は球は悪くないけどね。でも打たれだしたら、点を入れられてしまう。(原因を)突き止めないと。どうしても四球が絡んで、ファーストストライクを取りたいのかね…」と表情を曇らせた。
2回に1死満塁のピンチを招くと。押し出し四球で先制点を献上。味方が逆転した直後の4回には、苦手の松田に初球を左中間ホームランテラス席に運ばれる逆転2ランを被弾。再びチームが追いついた直後にはデスパイネに2ランを浴びるなど、一気に4失点。5回途中7失点で降板となり、ゲームを壊してしまった。
打線は、4回にメヒアが通算100号の2ラン。4点差の7回には無死満塁のチャンスをつかみ、浅村の一ゴロを内川が野選し、1点を返した。だが、続く4番の中村が最悪の投ゴロホームゲッツー。栗山の2点中前適時打で1点差に迫るも、メヒアが空振り三振に倒れ、反撃もここまで。8回にシュリッターが2点を失い、万事休した。
最近3カード9試合が1勝7敗1分けと苦境に立たされている。4月8日のソフトバンク戦(メットライフD)以来の借金1となった指揮官は「敗れはしたけど、粘ってね。最後の2点は痛かったけど、また明日から頑張ります」と話していた。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani