日ハム・レアード、“打ち直し”7号3ラン「4月と5月でボールの見え方が違う」
4月は打率.167も5月に入り絶好調、「メイ(5月)、ダイスキ!」
日本ハムのブランドン・レアード内野手が5日、本拠地でのロッテ戦で先制の7号3ランを放った。チームを今季初の3連勝に導いた“スシボーイ”はお立ち台でもノリノリで「ホッカイドウ、ダイスシー!」と絶叫した。
ため息をすぐさま大歓声に変えた。1回2死一、三塁、先発・佐々木の直球を大ファウルした直後に、今度は119キロのカーブを左中間に運ぶ。2球続けての大飛球は、札幌ドームの左中間と右中間に設置された巨大ボールに直撃した。「その前のファウルで真っ直ぐはないと思った。打った球は(スタンドの)あの球くらい大きく見えたよ」と豪快に笑った。
「メイ(5月)、ダイスキ!」と話すように、昨年も12本塁打を量産した5月に入って絶好調だ。この3連戦は、2本の本塁打を含め9打数6安打6打点の活躍。打率.167と低迷していた4月とはまるで別人に見える。
「スロースターターなので4月はほぼ毎年打たない。暖かくなってから打つのは例年通り。ピッチャーの球筋を実戦で見て、打席を重ねないと上がっていかないからね。4月と5月ではボールの見え方が違う」
長いシーズンを見据えているレアードは涼しい顔で言った。
チームが苦しい時にも「ダイジョウブ! ロングシーズン!」と栗山英樹監督に自ら明るく声をかけてきた。有言実行できっちり調子を上げてきた大砲は、ここ7試合で4本塁打と量産体制入り。「前回の遠征と違って、気持ちよく大阪に行けるね」とニヤリと笑い、オリックス3連戦での大暴れを予告した。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa