ホークス育成から新星誕生なるか!? 2軍で覚醒チャンス狙う23歳俊足外野手
6年目外野手の釜元豪、2軍で今季3割の活躍、11盗塁、36安打はリーグ1位
飛ぶ鳥も落とす勢いである。ソフトバンクの21歳、上林誠知外野手。2日の西武戦で3ラン&2ランの1試合2本塁打を放つと、翌3日の同戦では逆転の満塁弾を含む5打点。5日のロッテ戦(ZOZOマリン)では同点に追いついた9回2死から決勝の6号ソロをかっ飛ばした。
プロ4年目。期待を寄せられてきた若手が、いよいよ覚醒の予感を漂わし、一気に外野の一角を掴み取るのでは、というほどの活躍を見せている。望まれてきた若手の外野手の台頭である。
ソフトバンク期待の外野手といえば、この上林、そして、昨秋から注目を集めてきた真砂勇介の名が挙がるだろう。上林は活躍の通り、そして真砂も将来性豊かなホープである。ただ、ここでもう1人、注目してほしい選手の名前を挙げたい。
釜元豪、23歳。
5日のウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)。6番中堅で先発出場した釜元は2安打2打点と活躍し、勝利の立役者となった。この2安打で、今季の打率は3割を超えた。この23歳の武器は何と言っても、その足。真砂と並び同リーグトップの11盗塁を決めているだけでなく、36安打、そして三塁打4本もリーグ1位を走っている。俊足を生かした幅広い守備範囲を誇るディフェンスの能力も高い。
この釜元、現在1軍に千賀をはじめ、石川、飯田、甲斐と輩出しているソフトバンクの特徴の1つ、育成選手の出身である。11年の育成ドラフト1位。長崎県立西陵高からプロ入りし、15年7月31日に支配下登録を果たした6年目である。