元燕バーネット、勝利を呼ぶ快投 監督も絶賛「ファンタスティックな仕事」
3回無失点に本人も満足「明日の朝食はいつもより美味しいだろう」
レンジャーズは5日(日本時間6日)、敵地でのマリナーズ戦で延長13回、5時間2分の大熱戦を3-1で制した。先発のダルビッシュ有投手が7回6安打1失点5奪三振4四球の我慢の投球でゲームメーク。そして、同点の9回から3番手で登板した元ヤクルトのトニー・バーネット投手が3回2安打2奪三振1四球の快投で勝利に大きく貢献した。ジェフ・バニスター監督も「ファンタスティックな仕事」と絶賛したと球団公式サイトが伝えている。
バーネットは1-1の同点で迎えた9回、ダイソンの後を次いでマウンドに上がった。先頭エレディアは遊ゴロ。続くフリーマンは一ゴロに仕留めると、ダイソンは投直。痛烈なライナーを素早い反応でグラブに収めた。いずれも生命線のカットボールで打ち取った。
延長10回は先頭セグラにカーブを二塁打とされるも、ギャメルはカットボールで見逃し三振。カノは敬遠四球の後、クルーズは中飛、シーガーは一ゴロと、中軸2人もカットボールで打ち取った。球数25球で3イニング目となる延長11回も続投すると、バレンシアには粘られながらカーブで空振り三振。エレディアにはヒットを許したものの、二塁でアウト。最後はゴセウィッシュはカットボールで中飛に仕留めた。
3回37球、2安打2奪三振の力投。四球はカノへの敬遠の1つだけだった。レンジャーズはその後、ブッシュが12回を無失点に抑えると、13回にオドーアの2ランで勝ち越し。その裏はクラウディオが締め、大熱戦を制した。
球団公式サイトによると、バニスター監督は試合後に「トニー・バーネットはファンタスティックな仕事をした」と絶賛したという。昨季、ヤクルトから米球界に復帰して悲願のメジャーデビューを飾った右腕は、53試合登板で7勝3敗、防御率2.09と活躍したが、今季はこの試合の前まで11試合登板で防御率7.56と苦戦。ただ、この日の投球を見た指揮官は「限界まで投げさせてしまったが、彼はリズムに乗っていたし、投球に関して修正すべき点を見つけることができたと思う」と喜んだという。
バーネット本人も取材に対して「明日の朝食はいつもより美味しいだろうね」と満足気に振り返っている。この日の快投で調子を取り戻し、今季もブルペンに欠かせない存在として活躍を続けたいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count