ダルビッシュ、7月にトレードの可能性低い? 米敏腕記者「簡単ではない」

ダルビッシュとレンジャーズとは「『ユニークな関係』を築いている」!?

 ただ、「トレードルーマーズ」は「ダルビッシュは10球団に対してのトレード拒否権を保有しており、ローゼンタールによればテキサスとは『ユニークな関係』を築いている」と指摘。レンジャーズは、トレードで放出してもシーズン終了後にFAとなったダルビッシュとの再契約に動くことは可能だが、両者の間には信頼関係があるため、エース右腕の放出に動く可能性は低いというのだ。

 また、レンジャーズがダルビッシュをトレードに出すことなく、シーズン中に契約延長を成立させるという可能性も決して低くない。記事では「クオリファイング・オファー(QO)を提示した選手が他球団と契約した際に得られる保証が変更となった点もある。仮にダルビッシュが昨年こういった状況であれば、レンジャーズはドラフト1巡目指名権を得られたが、今冬では2巡目以降の指名権しか得られない」と言及している。

 ダルビッシュがシーズン終了後にFAとなれば、レンジャーズはQOを出すことは確実。拒否された場合、昨年までは新たな所属先の球団からドラフトの1巡目指名権を得ることができたが、今季からは2巡目以降の指名権に変更となった。FAで流出となれば損失はあまりにも大きいだけに、レンジャーズは何としても契約延長にこぎ着けたいところだろう。

 米データサイト「ファングラフス」は、ダルビッシュについて「誰もが欲しがるレンタル選手」と分析。レンジャーズが放出に動けば、カブスやヤンキースが移籍先の有力候補になると予測していた。エース右腕がこのまま結果を残せば残すほど、周囲は騒がしくなっていきそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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