イチロー、悠々二塁到達の好打 米専門家は偉業回顧「メジャーの考え変えた」
メジャー通算3036安打目を放ったイチロー
マーリンズのイチロー外野手が7日(日本時間8日)の敵地メッツ戦で代打で出場し、左翼線へ二塁打を放った。チームは7-0で勝利し、連敗を3でストップ。この日でメジャー通算3036安打としたベテラン外野手に米専門家から称賛の声が寄せられている。
この日は7点リードの8回1死走者なしの場面で打席に立った。左腕エジンが投じた3球目を捉えた打球は左翼線に飛び、イチローは悠々と二塁へと到達。これが出場3試合ぶりのヒットで、歴代24位のロッド・カルー(3053本)まで残り「17」とした。
同日、敵地で試合を中継した地元テレビ局「SNY」の実況は前日の試合の中堅でのスタメン出場がメジャー歴代2位の年長記録(43歳196日)だったことを紹介。一方、この日試合を解説したメジャー136勝右腕ゲイリー・コーエン氏はこの二塁打を受け、「覚えていますか。2001年は彼の最初の年でした。新人王、MVPを獲得しました。彼は多くのことを成し遂げ、チャンピオンシップシリーズ出場に貢献しました」と回顧。「しかしもっと重要なことがあります。ホームランが重要視されていた時代に、彼はスピード、守備、基礎などの考えを変えたのです」と続け、パワーヒッターとはまた違う武器でメジャーを席巻した偉業を称えた。
イチローは続くゴードンの遊ゴロの間に三塁に進んだが、イエリッチが遊ゴロに倒れて本塁生還はならなかった。今季はここまで39打数6安打で打率.154。この二塁打をきっかけに調子を上げていくことができるか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count