田中将大、延長18回翌日に7回112球の力投 指揮官「期待に応えてくれた」
前日はカブスと延長18回、6時間5分の熱戦制す
ヤンキース田中将大投手は8日(日本時間9日)、敵地でのレッズ戦で7回を10安打1四球6奪三振4失点(自責3)で今季5勝目(1敗)を飾った。チームは前日7日にカブスと延長18回、6時間5分の死闘を戦ったばかり。今季最多112球の熱投で救援陣に“休み”を与えたエースのパフォーマンスについて、ジラルディ監督は「チームの期待に応えてくれた」と賛辞を送った。
前夜の死闘ではブルペンから6投手を投入。9回に登板しながらセーブに失敗した守護神チャップマンは、この日は登板回避の予定でベンチから戦況を見守っていた。そんな中、田中は7イニングのうち4度先頭打者に出塁を許したり、再三にわたり得点圏に走者を背負いながらも、6回までは2失点に抑えていた。
90球でマウンドに戻った7回。2死からコザートにこの日初めての四球を与えた直後、ボットに初球スプリットを右中間席に飛び込む2ランとされたが、最後の打者デュバルを空振り三振。7回を投げきって、中継ぎ陣の早期投入を防いだ。
前日の延長戦で中継ぎ陣が疲弊しているチーム状況で、田中が7回を112球で投げきった意味は大きい。指揮官は「彼は長いイニングを投げることが必要であるとわかっていた。いいパフォーマンス。チームの期待に応えてくれた」と絶賛。4失点はしながらも、打線の援護を受けながら、チームの窮地で奮起したエースを称えた。
今季は不安定なスタートを切った田中だったが、これで自身5連勝をマーク。メジャー最多タイ5勝目を飾った。チームは6連勝と絶好調。この調子で5月は勝利を重ねていきたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count