楽天4カード連続で初戦黒星 梨田監督は4回の守備を後悔「辛島に申し訳ない」
嶋の復帰は好材料に、「その日その日ということでやっていく」
楽天は9日、ロッテに4-6で敗れた。先発・辛島が4回途中5失点で降板。打線はロッテ先発・チェンの前に散発3安打、5つの四球もいかせず、後半の追い上げは実らなかった。楽天は4カード連続で1戦目を落とした。
3回に2点、4回には3点を失い、ロッテにペースをつかまれた。特に梨田監督が「あの回が勝負だった」と振り返ったのは4回。2死から8番・田村、9番・平沢が連打で出塁。「3点目を与えられない」(梨田監督)と外野は定位置よりも前に守っていたが、1番・荻野の打球はレフト・岡島の頭上を越した。2人がかえって点差を広げられ、「辛島には申し訳ない」と指揮官。6回には2番手・戸村がダフィーに一発を浴び、0-6と一方的な展開にされた。
しかし、今年の楽天はただでは転ばない。7回、ロッテの2番手・酒居から1番・茂木が7号ソロを右中間スタンドに叩き込むと、2番・ペゲーロの投手強襲ヒット、3番・今江の左前打で2死一、二塁とし、5番・銀次がライトへタイムリーを放った。8回には1死二、三塁から茂木の二ゴロの間に1点を追加。9回にはウィーラーが9号ソロを打ち、2点差まで迫った。
明るい材料もある。腰痛のため、先月29日から出場選手登録を抹消されていた嶋が復帰。8、9回の2イニング、マスクをかぶり、森と菅原をリードした。8回には無死一、二塁で犠打を決め、得点につなげた。「いい準備をして(明日も)頑張ります」と嶋。後半の追い上げも明日につながるはず。梨田監督は「その日、その日ということでやっていきます」と前を向いた。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi