ソフトB、サヨナラで5カード連続勝ち越し 工藤監督「今宮くんに賭けた」
7回ピンチでの見事な火消しに「投手のヒーローは森くん」
10日、ソフトバンクは延長10回に今宮健太のサヨナラヒットでオリックスに3-2で競り勝ち、5カード連続の勝ち越しを決めた。10回1死二、三塁の場面でスクイズという選択肢もあったが、工藤公康監督は「あそこは今宮くんに賭けた」と笑顔で語った。
延長10回で3時間41分。サロンに現れた工藤監督は「昨日だったらもう帰ってる時間じゃないか」と軽くジャブを飛ばし「すばらしい試合でした」とニコニコ顔。まずは試合を決めた今宮の一打を振り返った。
「追い込まれて引っ張らずにによくセンターに打ってくれた。スクイズ? 一瞬考えたよ。でも、その前にタイムリーも打っているし、そのタイムリーの打ち方もよかったので、あそこは今宮くんに賭けた。打って自信をつけてもらうことの方が大事だからね。初回にバントを失敗しているし、あそこでスクイズのサインを出せばより緊張が高まるだろうから」
そのあとは、自ら「投手もよく抑えてくれた。投手のヒーローは森くんだね」と切り出した。7回表の1死一、三塁のピンチでマウンドに上げ、見事な火消しを見せた森唯斗に対し「あそこでしっかりと抑えてくれたのが大きかった」と称えた。
これでチームは5カード連続の勝ち越し。週末の首位攻防に向けて勢いをつけるため、今季4度目の同一カード3連勝を狙いにいく。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura