日ハム栗山監督も目を見張る成長 防御率1.93の加藤、好調の理由は…?
「キャンプからしっかり腕を振って強い球を投げようとしていた」
自身初となる中5日のマウンドも苦にはならなかった。今季チームは西武打線相手に7試合で54失点していたが、この日の加藤は6回1/3を6安打1失点で7三振を奪う力投。1点リードの7回1死二塁で降板後は「信頼して見てました」とリリーフ陣に託した。
ここ3試合で失点はわずか1。防御率は1.93に跳ね上がり、リーグ3位につける。好調の要因についてお立ち台では「わかりません!」と断言して笑いを誘ったが、「野手の方が打ってくれるし、後ろのピッチャーの調子がいいので、思い切り投げられている」と自己分析した。
栗山監督もその成長ぶりには目を見張る。「キャンプからしっかり腕を振って強い球を投げようとしていた。それが感じられない日は1日たりともなかった。ここに来て、それがベースになっている真っすぐの強さに出ている」。指揮官も厚い信頼を寄せる左腕がまたチームの連敗を止めた。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa