ヒジ不安払拭した楽天釜田、気持ちを“芯”に据えて5戦目マウンドに立つ
低めの制球を心掛けたフォームに微調整して臨むロッテ戦
楽天・釜田佳直投手が11日のロッテ戦に先発する。今季は4試合に先発し、1勝2敗、防御率は7.45。好調のチームの中で成績が奮わずにいるが、「(前回登板から)フォームの調整をしてきた。それを結果で表すことができるようにしたい。一人ひとりしっかりアウトを取って、積み重ねていきたい。先頭(打者)を取ることを心掛けていきたい」と意気込む。
今季最短の中5日での登板。「やることを前倒ししてやってきたが、体もヒジも問題ない。不安なく臨める」と準備は万端だ。5日の西武戦以降、ボールを低めに集めるためにフォームを微調整してきた。コーチからのアドバイスも受け、「自分の捉え方にもよるが、明日の試合で結果を出すだけ」と力強い。
石川・金沢高からドラフト2位で入団し、6年目のシーズンを送る。ルーキーイヤーは20試合に登板し、7勝を挙げた。しかし、2年目の13年5月に右ヒジを疲労骨折。同年秋に復帰したが、11月と翌年3月の2度に渡って右ヒジにメスを入れた。リハビリを経た15年8月29日。685日ぶりとなる1軍のマウンドに上がり、716日ぶりの勝利を手にした。
そして、昨年は「探り、探りという感じだった」とは言うものの、1年目と同じ20試合に登板し、7勝をつかんだ。初の2桁勝利を目指す今季、「今年に懸ける思いはある。今年はヒジの不安がまったくない」と、その表情は明るい。