ダルビッシュ球団新記録を樹立 得点圏に走者置いた場面で36打数無安打
1989年にチャーリー・ハフが作った35打数無安打を抜く
10日(日本時間11日)の本拠地パドレス戦で、6回7安打3失点の粘投を見せたダルビッシュ有投手。4勝目に手は届かなかったが、同点のまま中継ぎ陣につなぎ、チームの勝利に貢献した。
この日6つの三振を奪ったダルビッシュは、本拠地グローバルライフパークでの通算奪三振数を462とし、球団歴代最多記録を更新中だが、もう1つ新記録を樹立した。地元紙「ダラス・モーニングニュース」電子版が伝えている。
ダルビッシュがピンチに立たされた時の強さを証明した。4回2死二塁からシーザーに遊撃内野安打を許すまで、得点圏に走者を置いた場面では相手打線を36打数無安打。これは1989年にナックルボーラーだったチャーリー・ハフが作った35打数無安打を抜く球団新記録となった。シーザーの安打で記録は途絶えたものの、後続を抑えて失点にはつなげなかった。
この日は序盤に2被弾などで3点を先制されたものの粘投を披露。6回2死三塁の場面では、「どういうバッターなのかっていうのを僕からもう1回ちゃんと確認したかった」と、自らブロケイル投手コーチをマウンドに呼び、続くレンフローを投ゴロに打ち取り、勝ち越し点献上の危機を免れていた。
こういったエースの綿密な作戦が、チームに勝機を呼び込んだとも言えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count