ジラルディ監督、乱調の田中に頭抱える「ノースプリット、ノースライダー」
乱調を引き起こす原因の1つ「スプリットが大きく関係していると思う」
14日(日本時間15日)本拠地でのアストロズ戦に先発し、1回2/3を投げて4被弾を含む8失点(自責8)と大炎上で2敗目(5勝)を喫したヤンキース田中将大投手。軒並み自己ワーストを記録するエースの登板に、試合後、記者会見に臨んだジラルディ監督は「ノースプリット、ノースライダー」と頭を抱えた。
立ち上がりから制球に苦しんだ田中は、決め球のスプリットが高く浮き、スライダーも大きく外れるなど、荒れ模様だった。初回にスプリンガーへの先頭打者弾、レディックには2者連続ソロで続かれ、2死満塁からブレグマンに満塁弾を献上。2回には同じくスプリンガーへのソロ弾とベルトランのタイムリー二塁打で、61球で降板するまでに自己ワーストの8失点を喫した。
この日の田中の投球内容を質問されたジラルディ監督は「ノースプリット、ノースライダー」と切り出すと、「今日はどちらもダメだった。理由は分からないが、スプリットは落ちなかったし、スライダーはまったく効力がなかった。こうなると投球を組み立てるのは難しい」と頭を抱えた。
今季は開幕戦で3回途中7失点と炎上し、第3戦目以降は好不調の波がありながらも5連勝していた田中。指揮官は「非常にいい投球をすることもあれば、彼自身しっくりこない日もあるというが今日はその1つ」と話し、その原因を探ろうとしていると明かした。監督の中で1つだけ確かなのは、田中の調子に「スプリットが大きく関係していると思う」ということだ。「スプリットがいい時は投球内容もいいし、よくない時はよくない」と感じていると言い、次回先発に向けて、田中本人にも監督からフィードバックされるかもしれない。
怪我などの心配はなく、健康状態は「何の問題もない」という右腕。次回登板からもう1度仕切り直して、エースとしての信頼を回復させたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count