2回途中8失点KOの田中将大を地元紙バッサリ「ゾッとするような先発」
今季5勝2敗も最近3登板は15イニングで16失点
自己最短タイとなる1回2/3を、自己ワースト記録となる8失点(自責8)でKOされた14日(日本時間15日)本拠地アストロズ戦でのヤンキース田中将大投手。試合後、ジラルディ監督は「ノースプリット、ノースライダー」と、投球のカギとなる2球種がよくなかったことを指摘したが、辛口で知られる地元紙「NYポスト」電子版では「タナカ玉砕、ゾッとするような先発でヤンキースを祟る」という手厳しい見出しで、エース右腕のパフォーマンスを一刀両断した。
初回から制球が乱れた田中は、初回にスプリンガーに先頭打者弾、続くレディックに2者連続弾、さらに2死満塁からブレグマンに満塁アーチを運ばれ、あっという間に6点を失った。さらに、2回にもスプリンガーに2打席連続弾、ベルトランにタイムリー二塁打を浴びて合計8失点。自己最短タイとなる1回2/3を投げ、ブーイングを浴びながらマウンドを下りた。
ダブルヘッダーだったこの日は、第1試合と第2試合の間に元主将で2014年を最後に現役を退いたデレク・ジーター氏の背番号「2」を永久欠番とするセレモニーが行われていた。記事では第1試合の勝利と式典に触れながら「和やかムードが一転、満員御礼47883人の観客の前で見せた7-10の敗戦でかき消されてしまった」とした。
第1試合では先発セベリーノが3回を持たずに降板。それでも打線の奮起で勝利を手にしたが、第2試合は3点差まで追い上げたが力尽きた。記事では「タナカのおぞましい夜」と辛辣な言葉を投げかけつつ、この日まで自身5連勝を続けながら、最近は「不安定な内容だった」と指摘。4月20日(同21日)レッドソックス戦で完封して以降、この日も含めた3試合では15イニングで16失点(自責15)である事実を紹介し、「まったく効果的なピッチングが出来ていない」と手厳しかった。
今回の反省を踏まえつつ、次回登板でいかに効果的な投球を見せることができるのか。次の試合では田中の真価が問われることになりそうだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count