高まるダルビッシュへの注目度 トレードに出すには「いい投手すぎる」!?

「彼がどんな球を投げるのか疑う余地はない」

「加えて、アストロズが実に状態がよく、シーズン終了までこの状態を保つかもしれないという事実から目をそらしてはならない。だから、私はレンジャーズがプレーオフに行くことすら難しいと思う。あれだけの期間、コール・ハメルズなしには、そう簡単に勝ち残ることはできない」

 アストロズの充実ぶりを見れば、地区優勝は極めて厳しい。もちろん、2位以下でも勝率次第でプレーオフ進出が可能だが、同氏は「難しい」と明言している。

 そこで浮上するのが、ダルビッシュのトレードだ。チームが低迷すれば、好調の球団に主力を放出し、その代わりに若手有望株を獲得しようとするのは、メジャーでは常識的な動き。今季限りで契約が切れてFAになるダルビッシュはまさに理想的な“人材”で、シーズン中に契約延長とならない限り、他チームが7月に獲得を目指す可能性は高い。

 カージャン氏はラジオの中で「彼がどんな球を投げるのか疑う余地はないし、彼が調子のいい時は、打者は手も足も出せない、先発1番手であることは間違いない」と、ダルビッシュの能力を絶賛したという。一方で「だが、年間32試合に先発できるのか、先発する日は常にベストを出し切ることができるのか、言い換えれば、多少の怪我を押してでも投げられるのか? 完璧な状況が整っていなくても投げられるのか? こういった大きな疑問が浮かんでくる」とも指摘する。

「『先発投手にこれだけ大きな契約を与えるべきか?』と考えた時、チームが声を大にして問うのが、こういった疑問だ。ほぼ全投手が持つ怪我の既往歴を考えると、今となっては(1年を健康に投げきることは)かなり難しいことだ。しかも、彼の場合、この先どれだけ丈夫でいられるか判断しづらく、さらにその傾向は強いと言えるだろう」

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