高まるダルビッシュへの注目度 トレードに出すには「いい投手すぎる」!?
「もらいすぎと思うほどの見返りがない限り、トレードには出せない」
メジャーでもトップクラスの実力を誇ることに疑いの余地はないが、安定感には一抹の不安があると見ているようだ。その上で、「ダルビッシュをトレードに出した場合の見返り」をレンジャーズがどれだけ得られるかについては、以下のように述べたという。
「ダルビッシュに健康面の問題がまったくなく、ペナントレース中にトレードに出すことになった場合、レンジャーズは驚くほどの見返りをもらわなければならないだろう。『ワオ、こんなに多くの見返りをもらったんだ』って、みんなが驚くほどに。だが、シーズン終了後はフリーエージェントになるとしても、もらいすぎと思うほどの見返りがない限り、トレードには出せない。彼はそれくらいいい投手だから」
逆に言えば、レンジャーズからダルビッシュを獲得しようとした場合、他球団は相当な“代償”を覚悟しなくてはならないということになる。若手有望株はそれぞれの球団の財産となるだけに、どのような判断を下すのか。
ダルビッシュは今季、8試合登板で3勝2敗、防御率2.96と上々のスタートを切った。トミー・ジョン手術からの復帰2年目で、4月23日のロイヤルズ戦から今月5日のマリナーズ戦までは3試合連続で110球以上を投げるなど、健康面での不安も感じさせない。13勝9敗、防御率2.83、277奪三振でサイ・ヤング賞投票の2位に入った2013年シーズンを超える成績を残す可能性も十分にある。
好投を続ければ続けるほど、周囲は騒がしくなる。ダルビッシュは今季、どんなシーズンを過ごすことになるのか。この先も1球1球に熱視線が送られる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count