MLBで二刀流は可能? 米紙が選手証言を基に特集「体を壊すだけじゃないか」
最大のネックは体力面「最高レベルで両方成し遂げることが出来ないわけじゃなく…」
先発投手が中4日で登板し、移動も日本と比べものにならないくらい過酷なメジャーリーグでは、やはりコンディション調整が大きな課題となってくる。日本ハムで大谷がこなしているように、先発ローテーションを守りながらDHなどで野手としても出場し続けて、体はもつのか。
大学3年生までは投打どちらに重点を置くか決めず、金・土曜日は外野手か一塁手、日曜は先発投手としてプレーしていたというソーンバーグは、記事の中で二刀流にやや否定的なコメントを残している。
「162試合のシーズンの過程で、ただ過剰に体を壊すだけじゃないかと感じる」
「野手が1年間健康を保つこと、投手が1年間健康でいることがどれだけ大変か。それを2倍かい?」
「最高レベルで両方成し遂げることが出来ないわけじゃなく、シーズンを通じて実際にどれほどの負担を体にかけ続けることが出来るのだろうか、という気持ち」
実際にメジャーでプレーし、その過酷さを知っている選手だからこそ、その言葉には実感がこもる。また、まだマイナーリーガーのロンギも高校出身で投手の有望株と目されていたというが、現在は野手の有望株としてプレーしており、二刀流の実現は「考えづらい」と話している。
「プロの世界に入ったら、1つのことに特化することになるから。1つのことについて自分の技術を磨くことになる…。『よし、打撃を身につけなきゃ、守備を身につけなきゃ、おっと、一日の最後にはブルペンで投げなきゃ』なんてやってるのは想像できないよ」