「何とか復活して欲しい」― 好投直後に離脱、松坂大輔の今

キャッチボールも実施、「良くなっているということ」

 それがこのファーム施設でトレーニングを行なった14日には、キャッチボールを行っている。「少しずつ良くなっているようだ。キャッチボールもやり始めたし、平日も向こう(治療を行う関東)でやっている。キャッチボールが出来ているというのは良くなっているということ。痛ければ、やらないからね」と球団関係者は話す。キャッチボール再開は状態が快方に向かっている証。週が明けた16日は、病院での治療のため、再び関東へ出向いているが、週の後半には福岡へと戻る予定だという。

 松坂が右肩を手術したのは2015年8月下旬のこと。それから、まだ2年も経過していない。投手の生命線である右肩の手術からの復帰の道のりは、決して平坦ではないということだろう。「何とか復活して欲しいというのは、誰しもが思っていること」と球団関係者は言う。

 緩やかではあるが、回復への階段を再び登り始めた松坂。7回ノーヒットに抑えた3月25日の広島戦(ヤフオクD)で、興奮を覚えたファンは少なくなかったはず。ぜひとも、あの再現を――。背番号18が、再びマウンドで躍動する姿を待ちたい。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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