ダルビッシュのスライダーを敵将絶賛「球界最高」10年前には獲得進言も
ヤンキースのスカウト時代にダルビッシュ視察「調査すべきだ」
16日(日本時間17日)に本拠地でのフィリーズ戦で、7回4安打1失点(自責1)の快投を披露したレンジャーズのダルビッシュ有投手。今季4勝目(2敗)と同時にメジャー50勝に達した右腕のピッチングを、フィリーズのマッカニン監督が絶賛している。特にスライダーは「球界最高」と称えたと、米テレビ局「NBCフィラデルフィア」公式サイトが伝えている。
6回まで2度得点圏に走者を置きながらも無失点で切り抜けたダルビッシュは、7回こそガルビスの適時打で1点を献上したものの、メジャー移籍後初対戦したフィリーズ打線を4安打に抑えてみせた。最速98マイル(約158キロ)に達する速球に加え、スライダーを効果的に使った投球で、9奪三振と手玉に取られた敵将は「おそらく、いやほぼ間違いなく、彼のスライダーは球界最高だと思う」と、手放しの称賛を送ったそうだ。「初対戦のチームには難しい。あの制球力があると特にね。対戦経験があったとしても難しいはずだ」と脱帽したという。
フィリーズとは初対戦だったが、マッカニン監督自身はダルビッシュについて詳しい知識があるようだ。記事によれば、指揮官がヤンキースのスカウトを務めていた10年前、日本まで足を運び、当時日本ハムでプレーしていたダルビッシュについて報告をまとめたことがあるという。当時の報告書には「この男について調査すべきだ」と書いて上司に渡したそうだ。
記事では「マッカニン監督は、日本からやってきた右腕がどれほど素晴らしいのか、手痛い形で思い出さされてしまった」と綴っている。ダルビッシュ対策を問われた敵将は「失投を待つしかない」と話したそうだが、まさに手も足も出なかったということなのだろう。
5戦連続のクオリティスタート(6回以上自責点3以下)を達成し、チームを7連勝&勝率5割復帰に導いたエース右腕。敵将にスカウト時代の報告は間違っていなかったと再確認させたようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count