ソフトBドラ1田中、来週中にも投球練習再開「6月中に実戦で投げられたら」

3月中旬に右肩違和感で戦線離脱、リハビリ組で復帰を目指す

 ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・田中正義投手が、来週中にもブルペンでの投球練習を再開させる。右肩の違和感を訴えて、3月中旬からリハビリ組で回復に努めてきた右腕が、復帰へのステップを一段階上げることとなりそうだ。

 現在、福岡・筑後市にあるファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で、連日トレーニングに汗を流している田中。5月4日にキャッチボールを再開させ、今では60メートルほどまで、その距離を伸ばしている。「あまり遠投はやらないので。普段のキャッチボールでも、これくらいの距離しか投げない」という右腕だけに、「いつも通りのキャッチボールという感じ」まで状態は戻ってきている。

「来週くらいにブルペンに入れたら、と思っています」と見通しを語った田中。3月中旬に右肩の異変を訴えてから、約1か月半ノースローを続けてきており、投球練習は約2か月ぶり。ブルペン入りを果たせば、そこからは強度や球数を上げていく。段階を踏み「6月中に実戦で投げられたら」と、復帰までのイメージを思い描いている。

 最速156キロの即戦力ルーキーとして期待されながら、故障で開幕1軍を逃した田中。春季キャンプ中には制球やフィールディングにも課題を感じさせており、斉藤学リハビリ担当コーチは「正義にはやらなければいけないことが一杯ある」と言う。ドラ1右腕は焦ることなく、じっくりと1軍で戦えるイロハを身につけていく。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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