MLB騒然の“神走塁”! スライディング急停止→タッチ交わして満点着地
パイレーツのハリソンが見せた曲芸技が米国で大いなる話題に
日本では考えられないような美技が次々に飛び出すメジャーだが、16日(日本時間17日)に行われたナショナルズvsパイレーツ戦で、忍者も驚くであろう“神走塁”が生まれた。MLB公式動画サイト「Cut4」が伝えている。
6回裏、パイレーツの攻撃だった。5点を追う展開で「2番・二塁」で先発したハリソンが、左中間に打球を飛ばした。ほとんどの打者が一塁で止まるであろうコースだったが、俊足で知られるハリソンはスピードを緩めずに二塁を目指した。打球を捕った中堅テイラーは二塁へ送球。ベースカバーに入ったディフォは、ベースやや手前で捕球すると、振り向きざまにタッチしようとした。
が、この様子を冷静に見ていたハリソンは、二塁に向かってスライディングしかけたが、ベースの約1メートル手前で急ブレーキ。伸ばした右脚を支点に軽くジャンプすると、まるで体操のフィニッシュのように、畳んでいた左脚をピンと伸ばし、二塁ベース上にピタッと満点着地した。しかも、ただ着地しただけではない。ディフォのタッチを避けるため、わずかに腰を引いてみせる難易度の高いスキルも披露。二塁塁審はセーフをコールした。ナショナルズはたまらずチャレンジを要求。ビデオ判定の結果、セーフ判定が確定すると、二塁ベース上のハリソンは「してやったり」の大笑いが止まらなかった。
パイレーツの実況アナが「またもやってくれました!」と絶叫したように、これまで何度も“神走塁”を披露してきたハリソン。球団公式サイトによると、パイレーツのハードル監督は「彼は心臓が胸から飛び出すくらい気持ちを押し出してプレーしている。あんな避け方は見たことがない」とスタイルを称賛する一方、驚きを隠せなかったという。
2014年にはオールスター出場も果たしている走塁の申し子は、今後も数々の“神走塁”で沸かせてくれそうだ。