逆転負けに傷心のロッテ伊東監督「今日は(会見)なしでお願いします」
初回に3点先制も守り切れずに逆転負け
自力Vが消滅したロッテは、17日の西武戦も17安打を浴びて4-8と逆転負け。今季ワーストを更新する7連敗で借金19になった。
伊東監督は試合後報道陣の前に現れると、開口一番「今日は(会見)なしでお願いします」と一言。ショックの大きさを物語った。
結局「何か聞きたいことはありますか?」と報道陣からの質問を受けた指揮官は、「3点を守り切れない。ピッチャーがあまりにもひどすぎる。プロ野球のレベルを超えているという言い方もおかしいですが、レベルに達していない。今日も17本。あり得ない」と吐き捨てた。
初回に西武の先発高橋から今季初めて井口、パラデス、清田に3連続タイムリーが飛び出した。しかし、3回左翼に入ったパラデスが先頭岡田の左前打を突っ込んで後逸して三塁打にすると、先発スタンリッジは我慢しきれず。四死球がらみで簡単に3点を奪われ同点にされると、中継ぎが総崩れになった。
14日東京ドームでの日本ハム戦でも、2回にダフィーの先制アーチと根元、パラデスの連打で2点を先制したが、3回に唐川がすぐ同点にされるなど、悪循環が止まる気配はない。
18日にルーキー佐々木で敗れると、借金は早くも20に達してしまう。38試合時点で勝率は.243。このペースでいけばシーズン106敗となる計算で、プロ野球最低勝率更新も笑い話では済まされなくなってきた。
【了】
細野能功●文 text by Yoshinori Hosono