ロッテ新加入サントスに伊東監督期待「起爆剤の1つとして新しい風が必要」

パラデス、ダフィーにも発破「今の外国人2人が機能してくれる前提」

 WBCキューバ代表ロエル・サントス外野手の契約合意を受け、18日、ロッテ伊東監督は「ここまで打てないので(大砲以外の補強が)絶対的に必要だという感じはないが、起爆剤の1つとして、新しい風が必要。出塁率があまりにも悪すぎる」と、チームの沈滞ムードに喝を入れる新戦力に期待した。

 ロッテの出塁率.258は12球団ワーストで、得点力を欠く大きな原因だ。だが、今回の“斬り込み隊長”の緊急補強は「今の外国人2人が機能してくれる前提で」と、低迷脱出の基本は、あくまでパラデス、ダフィーの働きに置いている。林球団本部長はもう1人、ホームランバッターの新外国人獲得へ意欲を示したが、指揮官の最大の願いも大砲獲得で変わらない。

 先発、中継ぎ総崩れとなり、チーム防御率は4.77に跳ね上がった。この日は試合前に、スタンリッジ、益田、ルーキー酒居を登録抹消。高野、東條らが1軍に上がり、2本柱の1人、石川は登録されなかったが、1軍練習に合流した。指揮官は「これほどの不調も彼が機能しないから。調子がいい、悪いと言ってられない」と、ベテラン右腕の奮起を促した。

 2年目内野手の平沢は、今季初めての2軍落ち。「頑張ってはいたが、守りでも細かいミスが出た。若さを出してほしいと言ってきたが、精神面は子供なので、2軍で鍛え直し、今度上がってくる時は、絶対落ちない気持ちでやってほしい」と、捲土重来を期待した。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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