今季初救援で力投のハム高梨、吉井投手コーチが明かす意図とは

吉井コーチ「完封した後、高梨らしさがなかった」

 日本ハムの高梨裕稔投手が19日、本拠地でのオリックス戦で今季初めてリリーフ登板した。5点リードの9回にマウンドに上がると、打者3人をフライアウトに打ち取った。

 開幕から先発ローテーションで回っていたが、ここまで2勝4敗、防御率4.19。2日のロッテ戦で今季初完封した後2連敗中だった。16日の楽天戦で4回途中8安打4失点KOされ、翌日にこの3連戦での中継ぎ待機が告げられた。

 吉井理人投手コーチは狙いについてこう説明した。「完封した後、高梨らしさがなかった。かっこよくピッチングしようとしていたので、1イニングを全力で投げてもらった。僕は先発ピッチャーだと思っています。違う刺激を入れたいということ」

 高梨もその意図をわかっている。「前向きに考えています」と全10球のうち直球を9球投げて力でねじ伏せてみせた。近々の先発復帰へ大きなステップ。吉井投手コーチは「真っすぐを強く投げる気持ちは先発につながる。今日は良かった」と評価した。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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