日本ハムが公認車いすを販売、稲葉SCO「外出が楽しくなるきっかけに」

価格10万円で初回販売100台、収益はファイターズ基金へ

 日本ハムは21日、ファイターズ車いすの発売を発表した。日建片桐リース株式会社と共同で制作したもので、背もたれ部などにファイターズのユニホームのデザインがあしらわれている。価格は10万円で初回販売数は100台。

 初の公認車いすについて、稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)が会見で説明。「僕も現役時代に手術して車いす生活をしたことがありますが、外出することが臆病になった記憶があります。外出が楽しくなるきっかけになればいいですし、ぜひファイターズを応援に来ていただければ」と思いを語った。

 この活動の輪を広げるため、オリジナルのリボンマグネット(1667円)とリボンステッカー(463円)も発売開始。球団はこれらの収益をファイターズ基金に積み立て、地域のスポーツや自然などの活動支援に充てる。また、札幌ドーム、北海きたえーるなど道内スポーツ関連施設にファイターズ車いすを提供し、スポーツ観戦環境の向上に役立ててもらう。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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