Wソックス打者、二塁手前で急停止 何度もタッチかわす“珍走塁“見せるも…

「作戦中止! 作戦中止!」、小刻みな動きも“忍者走塁”ならず

 ホワイトソックスのトッド・フレイジャー内野手が、走塁ミスをカバーしようと決死の“リカバリー”を試みたプレーが、米国で話題となっている。

 20日(日本時間21日)の敵地マリナーズ戦。ホワイトソックスは初回に3番アブレイユのタイムリー、4番ガルシアの3ランでいきなり4点を先制。無死走者なしで5番フレイジャーが打席に入った。

 フルカウントから右中間へ運んだものの、センターの俊足ダイソンが打球に追いつく。フレイジャーは二塁を狙ったが、外野からボールが戻ってきた。スライディングまでしたフレイジャーは、間に合わないと見ると、遊撃セグラにタッチされる寸前で急停止。その後、小刻みな動きで何度もタッチをかわすと、一塁方向へ戻ったが、最後は一塁手のモッターにボールが送られ、アウトとなった。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では「トッド・フレイジャーは、塁間でのミスを帳消しにしようと試みた」とのタイトルで特集記事を掲載。「二塁を狙ったフレイジャーだが、中堅ダイソンから遊撃セグラへの素早い送球により、アウトになってしまうように見えた」として、その動きを解説。そして、「『作戦中止! 作戦中止!』という声が聞こえてきそうなプレーだ。その後、フレイジャーは一塁へ慌てて戻りだした」と伝えた。

 試合後に、フレイジャーが「彼はタッチしていなかったんだ。回り込もうとしたんだけどセグラの体はすぐそこにあった、だから『そういうことなら、戻らないと』と思ったんだ。これは野球なんだ。次の瞬間、彼は躓いたり、悪送球をするかもしれない。そうすれば二塁へ進める。決着するまで、プレーは続けるものだ」と振り返ったことも紹介している。

 16日(同17日)のナショナルズ-パイレーツ戦では、パイレーツのハリソンが同じように二塁手前で急ストップし、タッチを巧みにかわしてセーフとなる“忍者走塁”を見せたばかり。「Cut4」では、フレイジャーはハリソンのようにうまくはいかなかったとも言及している。

 ホワイトソックスはその後も猛攻を続け、16-1で大勝した。
  
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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