ダルビッシュ、ピンチで本領 敵将脱帽「走者を出しても為す術がなかった」
「苦戦を強いられた」が…「それでも彼は投げ抜いた」
記事では、「ダルビッシュは5回で4四球を与えたが、鋭いスライダーを駆使して、7奪三振を奪った。キンズラーによる先頭打者本塁打と2回にカブレラが放ったタイムリーによる失点を喫した」と指摘。敵将のオースマス監督は「あの初回以降、走者を出せど彼に対して為す術があまりなかった。初回を除けば、彼にとって真の危機と言える状況はなかった。しかし、良い打席もあり、それが結果として球数を増やすことに繋がり、彼にしては比較的早い段階で降板することになった」と、ダルビッシュを5回で引きずり下ろしたことに手応えを示しながらも、大崩れしなかった粘りの投球には脱帽したという。
また、地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」は「ダルビッシュは苦戦を強いられていたので、打線の援護が必要であった。5回で105球を投げ、四球は4つ与えた。しかし、それでも彼は投げ抜いた、7奪三振を奪い、7残塁を記録した」と評価。「ダルビッシュは及第点、ナポリは素晴らしく、オドーアはスランプがつづているものの、ルクロイは引き続き好調だ」とチーム状態を総括し、バニスター監督が首位追走に向けて「何をやらなければいけないか、という事は分かっている。それを実行していくだけだ」と話したことも紹介している。
ダルビッシュはこの日、105球を投げてストライクは63球。防御率は2.83となった。大家友和に並んで日本人5位タイとなるメジャー通算51勝目(32敗)。なにより、前日に連勝が10で止まっていたチームの勝ちに貢献し、再スタートを切らせたことが大きい。アストロズとはまだ5.5ゲーム差がついているが、着実に近づいている。自身4連勝、登板時はチームが6連勝と、エース右腕レンジャーズを牽引している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count