5月2勝2敗も防御率10.50…復調目指す田中将大「落ち込んではいられない」
次回ロイヤルズ戦までに速球の制球と配球の組み立てを中心に修正か
5月22日現在、辛うじてア・リーグ東地区首位につけているヤンキース。記録的なペースで本塁打を量産中のジャッジなど好調打線が原動力だが、目下の懸念は5月に入ってから大スランプに陥っているエース田中将大投手だ。5月は4戦に投げて2勝2敗だが、防御率はまさかの10.50。14日(日本時間15日)アストロズ戦、20日(同21日)レイズ戦と2戦連続で炎上してしまった右腕は「深い穴にハマってしまった感じ。でも落ち込んではいられない」と復調に強い意欲を見せているという。球団公式サイトが伝えている。
次回は25日(同26日)本拠地ロイヤルズ戦で先発予定の田中は「前を向いて、取り組むべきことに取り組んでいかないと。修正すべきところは修正して、前に進んでいきたい。もちろん簡単じゃないし、もどかしさはあるけれど、きちんと修正していきたいです」と通訳を介して話したそうだ。
レイズ戦の後、ロスチャイルト投手コーチは「基本に立ち返ることが大切」と話し、速球の制球を上げる重要性を説いていた。記事によれば、投手コーチと話し合いを持ったという右腕は「詳細は言えないが、自分の悪かった部分を確認できた」と話したそうで、次回先発までに速球の制球と配球の組み立てを中心に修正に取り込むようだ。
ジラルディ監督は「彼はここ(メジャー)で成功した投手。日本から来たばかりで苦しんでいるという訳ではない」と話し、エース右腕が本来の姿を取り戻すべく、チームを挙げて修正に取り組んでいると明かしたそうだ。
田中は次回先発までに復調のきっかけをつかみ、深い穴から抜け出せるのだろうか。納得のいく投球で白星をつかみ、最悪の5月を少しでもいい形で締めくくりたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count