ロッテ再び借金20、石川復帰も援護なく4敗目 ソフトB戦は今季1勝9敗

天敵にまた敗れる、ソフトBは東浜がハーラートップタイの5勝目

 ロッテの借金が、またも今季ワーストタイの20に膨らんだ。23日の敵地でのソフトバンク戦。初回にエラー絡みで2点をリードされると、チーム打率1割台に沈み続ける打線に跳ね返す力はなし。わずか4安打、1点止まりに終わり、1-6で天敵ソフトバンクにまたも敗れた。

 悪い流れがあらわれていたといえばいいのか。初回。4月18日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来の先発となった石川がつかまる。先頭の本多が放ったゴロを、遊撃の大嶺翔が弾く失策。今宮の犠打と柳田の左飛で2死二塁となると、4番内川との勝負を避けて四球で歩かせたものの、続くデスパイネに中前適時打。さらに中村晃にも左前適時打を許し、いきなり2点のビハインドを背負う展開になった。

 この日までチーム打率.193と貧打にあえぐ打線は、この日も低調。4回までヒットわずか1本。5回に四球とパラデス、根元の連打で1点を奪ったが、反撃はこれだけ。粘りの投球を見せていた石川も、4回に内川にスライダーを左翼ホームランテラス席に消える8号ソロとされると、7回2死二塁で甲斐に右越えの適時二塁打を浴びた。右腕は今季自己最長となる7回を投げ、自責点は2。復調の兆しを見せたが、打線の援護なく、今季初白星はお預けとなった。

 ソフトバンクは連敗を2で止めた。背中を痛めた千賀の登板間隔を空けるために、今季初の中5日で先発した東浜が7回4安打1失点の好投。ハーラートップタイの5勝目をあげた。打線も初回にデスパイネの適時打などで2点を先制すると、内川のソロ、甲斐の適時二塁打、柳田の2ランと加点。今季のロッテ戦はこれで9勝1敗。カモのカモメから、きっちりと白星を奪い取った。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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