大不振マーリンズは「解体すべし」―地元紙がバッサリ、外野トリオ放出も!?

オズナ&イエリッチにスタントンも? 再建へは「最短5年。厳しいものになる」

 このチーム状況が続くなら、スカウトは7月31日のトレード期限で現有戦力を売るしかないと指摘する。放出候補はマーセル・オズナ、クリスチャン・イエリッチの両外野手、クローザーのA・J・ラモス投手、そして、リリーバーのデビッド・フェルプス投手だという。

「一番見返りが大きい選手はイエリッチだ。リアルミュート(捕手)は彼らが放出する一番手かもしれない。なぜなら、年俸が安く、管理しやすいからだ。だが、それはチームが前進するチャンスを完全に失うことになる。だから、オズナやイエリッチのように年俸負担が高くなる選手から手始めにするべきだ」

 メジャー最強外野手と呼ばれたマーリンズの宝でもあるイエリッチとオズナを放出するべしと、スカウトは主張。イエリッチはWBCでアメリカ代表の優勝に貢献した若手の実力者だが、“聖域”ではないようだ。 

 そして、チームの再建を実現するにはマーリンズの顔も売却しなければいけないという、容赦のない意見も出ている。ジャンカルロ・スタントン外野手だ。スタントンの年俸は今季まで1450万ドル(約16億円)だが、来季から2028年まで総額2億9500万ドル(約330億円)に跳ね上がる。2014年シーズンの本塁打王は近年、故障と不振続き。今季は打率.261、11本塁打、30打点だが、確かにメガディールに見合う価値はないと言える。 

「スタントンはまず着手しなければいけないが、本当に高くつくことになる」「スタントンの年俸全てを他球団に負担させることは絵空事だ」

 あまりの高年俸と生産性の乏しさから、トレードも困難だとスカウトは指摘。「ここまで故障に苦しまなければ、彼らは勝率5割までいったかもしれない。投手陣があまりにも(ひどい)なので、それ以上行くことはない」とマーリンズの現状を総括したスカウトは、チーム再建までの道のりを「最低5年。本当に厳しいものになるだろう」と分析したという。

 再建のためにはレギュラーの先発外野トリオの全員トレードが必須という現状。そうなれば、今季不振のイチローにも少なからず影響があることは確かだ。果たして、どんな未来が待ち受けているのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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