ロッテ痛恨逆転負けで最多借金21も…伊東監督は粘り評価「チャンスはある」
一時逆転も勝ち切れず、伊東監督「現状はこれが目一杯」
ロッテが痛烈な逆転負けを食らい、借金は今季最多の21まで膨らんだ。打線が一時は試合をひっくり返したものの、投手陣が踏ん張れずに、大量10失点。試合後、伊東勤監督は開口一番に「今日はいけると思ったんだけど……。今日くらい粘りの野球をやってくれたら、チャンスはある。現状はこれが目一杯」と語った。
いきなり2点を先制される展開となったが、4回1死で角中が右前安打で出塁すると、そこから鈴木、清田、大嶺翔の3連続二塁打で一挙に3点を奪って逆転。5回にも2死二塁から鈴木が中前適時打を放って1点を追加した。
それでも勝てないのが、今のチーム状況なのか。6回に先発チェンがデスパイネにソロを浴びて1点差とされると、1死一、二塁での遊ゴロを、併殺を狙った二塁手の鈴木が一塁へ悪送球。もったいない形で同点とされた。7回には有吉が内川に満塁弾を被弾し、勝ち越された。
チーム打率1割台と歴史的貧打に悩まされる打線が、この日はソフトバンクと同じ11安打を放った。しかし、投手陣が炎上。これで今季のソフトバンクには1勝10敗、敵地に限れば、5連敗となった。指揮官は「もうちょっとです。がんばりましょう」と自らを奮い立たせるように言ったが、状況は厳しいままだ。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani