ソフトB川島“爆笑”お立ち台でファンに“珍要求”「カワシマもお願いします」

熾烈な二塁手の争い、「どうにか這いつくばって生きていこうと」

 続いて「首脳陣の方にチャンスを頂いているので、結果を出して、どうにか這いつくばって生きていこうと思っているんで」というと「尾崎豊みたいなこと、僕言っていますね」と自ら突っ込み。最後には、インタビュアーに「今日のヒーロー、カワサキ選手でした」と振られ「なんでやねん!」とすかさず突っ込み、お立ち台を締めくくった。

 この日は左腕のチェンが先発とあって「1番・二塁」でスタメン出場だった。初回、初球の真っすぐを完璧に捉えた打球は左翼スタンドへと飛び込む今季初アーチ。自身プロ初の先頭打者本塁打に「真っすぐ1本でいいタイミング、いいポイントで打てた。こんなこともあるのかな、と思いました」。

 二塁手4人がひしめき合うチーム状況にも「唯一、右打者が僕だけ。打てば、チャンスがあると思っている。打たなければ、左でいこうか、となるのは分かっていたので、準備だけはしていました」と話した川島。5回には右中間への二塁打を放ち、7回には勝ち越しにつながる四球も選んだ。

「野球選手なのでユニホームを脱ぐまで、野球に取り組むし、生ぬるい考えだったり、野球に失礼のないようにやっている。無理だなとか言っちゃいがちだけど、絶対に言わない。士気も下がるし、言いたくなるけど、言わない」という33歳。真摯な姿勢が、この日の活躍を呼び込んだ。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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