ホークス五十嵐が持つ類い稀な勝ち運 中継ぎでハーラートップタイ5勝
則本、金子千、ウルフ…各球団エースと並ぶ勝ち星
ソフトバンクにとって3人目となった。ハーラートップタイの5勝目。楽天の則本昂大、オリックスの金子千尋、西武のウルフと各球団のエースと並ぶ勝ち星を挙げる。2人は千賀滉大、東浜巨と先発ローテの軸として回る右腕だが、そこに加わったのが、中継ぎの五十嵐亮太というから驚きである。
24日のロッテ戦。同点に追いついて迎えた7回に、4番手として登板したのが、37歳の大ベテランだった。先頭の荻野貴にいきなり四球を与え、犠打で1死二塁とされたが、角中を空振り三振、鈴木を一ゴロに抑えて無失点。すると、その裏に内川が満塁弾を放って勝ち越しに成功。今季5つ目の白星が転がり込んできた。
現在、5勝をマークしているのは、五十嵐を含めて7人いる。もちろん、五十嵐以外は全員が先発ローテで回る先発投手たちだ。五十嵐は、この日が今季21試合目の登板で、投球回は20回。他の6投手は40イニングを越え、金子千尋は64回2/3を投げている。
5月だけで3勝目となった五十嵐は「流れを変える投球をしたら、そうなるのかなとは思う」という。当然、中継ぎ投手は同点の場面での登板ならば、回を完了し、味方が勝ち越し、ビハインドの場面ならば、逆転してもらえなければ、勝ち星はつかない。その中で、5勝をマークしているというのは、相当な勝ち運を持っていると言える。
その要因について、五十嵐自身は「ウチは終盤に点を取るチーム。森や岩崎、サファテに繋げば、チャンスがあると思っている。ウチは終盤に強い。それだけかな」と分析する。現に、ソフトバンクのイニング別の得点を見ると、最多は5回の29点で、次に続くのが7、8回の25点。ホームゲームでリードを奪っていれば、攻撃のない9回ですら、19得点を挙げている。