再建中のブレーブス、チームの絆作りは降雨中断中の「マリオカート」対決!?

「マリオカート」がメジャー球団に思わぬ貢献!?

 日本プロ野球では延長戦は12回までと規定があるが、メジャーでは勝敗の決着がつくまで延々と勝負を続ける。それと同様、たとえ大雨が降っていても、2時間後あるいは3時間後に止む可能性が高ければ、試合開始を遅らせたり、試合を一時中断させて雨雲が通り過ぎるのを待つ。そんな時、選手たちはクラブハウスで何をしているのだろう――。

 今季から新球場に移転し、現在チーム再建中のブレーブスでは、選手たちはテレビゲーム「マリオカート」で対決を繰り広げているという。球団公式サイトが伝えている。

 23日(日本時間24日)の本拠地パイレーツ戦で、3時間12分の降雨中断があったというブレーブス。クラブハウスの中では、発売されたばかりの任天堂「Switch」を使った「マリオカート」対決が繰り広げられた。参戦したのは、マーカキス、インシアルテ、ロドリゲス、ジョンソン、ピーターソンら、ベテラン若手、投手野手が入り交じった面々。それぞれ6レースをプレーし、合計ポイントで順位を競うことにしたという。

 ゲームをプレーしない選手も、対決の様子を周りで見学。記事によれば、熱戦の様子を見守ったジャクソンは「クラブハウスで最高の技を持つのはマーカキス。ビックリするくらい上手い」と証言。自宅でも、暇があると「マリオカート」で遊ぶという。

 大の大人がテレビゲームで遊んでいるというと眉をひそめる人もいるかもしれないが、これにはもう1つ違った目的もあるそうだ。マーカキス曰く「野球以外でもみんなで楽しめる何かがあるといい。もちろん、やるべきことは1つ(野球で勝つこと)。でも、それ以外に共有できるものがあるといいんだ」。

 チーム再建中ということもあり、ここ数年は黒星先行のシーズンが続いているため、クラブハウスに不協和音が響いてもおかしくない状況だが、野球以外に共有できる楽しみを持つことでチーム内の「絆」が深まるという。

 思わぬところで、日本生まれのテレビゲームが貢献しているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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